LINE店舗集客をより効率的にする!分析機能LINE公式アカウントの分析機能を利用したことはありますか?この機能を利用することで、友達数やメッセージの開封率だけでなく、どのメッセージが効果的であったか、どのリッチメニューが顧客に好評だったかなど、あなたの飲食店でこれまで行ってきた運用について、さまざまなデータを把握することができます。実際の顧客の反応を具体的に把握することで、今後の運用のさらなる改善へとつなげていきましょう。この記事を通じて、LINE公式アカウントの分析機能を活用し、あなたの飲食店集客をさらに効率化させる一助となれば幸いです。LINE公式アカウントの分析機能とは?LINE公式アカウントの分析機能では、友だち追加数やブロック数、メッセージ通数など、アカウントのパフォーマンスの詳細を無料で把握することができます。たとえば友だちの追加数を見ることで、効果的な新規友だち登録の案内の仕方を分析できます。また、メッセージの開封率やリンクのクリック数を分析することにより、どのメッセージが顧客に響いているかを分析することが可能です。特定の時間帯や曜日に配信すると反応が良いことが分かれば、そのタイミングでの配信を増やすなど、これまでよりも効率的な運用が可能になりますよね。顧客にとって関心のある配信を増やし、うるさいと感じる配信を減らすことで、アカウントの印象も良くなり、顧客と良好な関係を築くことに繋がります。このように数値を定期的にチェックすることで、より効果的なLINE集客に向けて運用分析をすることができます。LINE分析機能の見方分析機能を使用するためには、まずLINE公式アカウントの管理画面にログインし、「分析」タブを選択しましょう。主に以下の10個の項目の数値に加えて、予約ツールと提携している場合は「予約」を確認することができます。ダッシュボード友だちプロフィールメッセージ通数メッセージ配信ステップ配信トークルーム管理チャットLINE VOOMツール+予約ツールと提携している場合「予約」ここからは、各数値が示すものとその見方について順を追って解説します。1.ダッシュボード「分析」を開くと最初にダッシュボードが出てきます。メッセージ通数、友だちの増減、チャットの活動など、ここでは基本的な数値を見ることができます。右上にある「7日間/30日間」で期間を切り替えて確認しましょう。ここから、あなたの飲食店のLINE公式アカウント運営において、どの運用が効果的であったかを判断するための重要な指標となります。各統計の隣に表示される数値は、前の週や前の月との比較を%で示しています。例えば「7日間」を選択した場合は先週比、そして「30日間」を選択した場合は前月比のデータが表示されます。2.友だち左のメニューから「友だち」を選択してみましょう。友だちでは、友だち追加数やターゲットリーチ、ブロック数など、直近の主要な数値が表示されます。・属性ここでは友だちの属性情報(性別、年齢、地域)を確認できます。表示されるのは3日前までのデータなので、少しタイムラグがあることを考慮しておきましょう。・追加経路顧客がアカウントを友だち追加、またはブロックした経路を分析できます。友だちの追加数を確認することで、新規友だちを増やすための店内POPの場所やデザインの改善に役立ちます。また、ブロック数の減少は、顧客のニーズに合ったコンテンツ提供が成功していることを示します。3.プロフィールプロフィールでは、プロフィールページの影響力とリーチを分析することができます。ページビュー:プロフィールページが閲覧された総回数ユニークユーザー:プロフィールを閲覧した異なるユーザーの数4.メッセージ通数メッセージ通数では、過去に配信されたメッセージの総数を確認できます。ここでは通常のメッセージだけでなく、あいさつメッセージ、チャットを通じたやり取りも確認することができます。また「Paid」マークがついているものは、現在のプラン内での無料メッセージ数と、プランの上限を超えて配信した追加(有償)メッセージ数が含まれます。5.メッセージ配信メッセージ配信では、配信された各メッセージの統計情報を確認することができます。以下のような「表示項目設定」にチェックを入れることで、そのメッセージの効果を把握できます。配信:メッセージが届いた人数開封:メッセージを開封した人数クリックユーザー:メッセージ内のにリンクがあった場合、そのURLをクリックした人数再生開始ユーザー:メッセージ内に動画などがあった場合、再生開始をした人数再生完了ユーザー:メッセージ内に動画などがあった場合、最後まで再生した人数開封率:メッセージを開封した割合再生開始率:動画再生開始をした人数÷インプレッション数再生完了率:動画を最後まで再生した人数÷インプレッション数上記に加えてカスタムコンバージョンを設定することで、「コンバージョン率」などのより詳細な分析も可能です。また、コンバージョンの確認にはLINE Tagの設定が必要です。こちらは計測期間に応じて更新されていきます。6.ステップ配信ステップ配信とは、予め設定されたシナリオに基づいて、特定の条件を満たすユーザーに対して順序立ててメッセージを配信する機能です。ステップ配信では、「年齢」「性別」「地域」「友だち追加時期」などの基本情報を利用して、ターゲットを絞った配信が可能です。これにより、特定の顧客層に合わせたカスタマイズされたアプローチができます。以下のような「表示項目設定」に最大3件チェックを入れることができます。ステップ開始ユーザー数:指定期間内にステップ配信を開始したユーザー数。ステップ完了ユーザー数:指定期間内にステップ配信を最後まで受け取ったユーザー数完了率:ステップ完了ユーザー数÷ステップ開始ユーザー数配信数:指定期間内に配信したステップ配信の総数開封メッセージ:指定期間内に開封されたステップ配信の総数開封率:開封メッセージ÷配信数クリック数:指定期間内に配信したステップ配信のクリック数クリック率:クリック数÷開封メッセージ「タイトル」からメッセージをクリックすると、各ステップのアクション数や配信到達率などの詳細な数値を確認できます。これにより、特定のステップが顧客にどの程度影響を与えているかを理解できます。7.トークルーム管理あいさつメッセージ飲食店が顧客との初接点であるあいさつメッセージのインプレッション(表示)数や、リンクが含まれている場合のクリック数など、メッセージの影響力を詳細に確認することができます。あいさつユーザー:あいさつメッセージを受け取ったユーザー数開封ユーザー:あいさつメッセージを開封したユーザー数開封率:開封ユーザー÷あいさつユーザークリックユーザー:リンクが含まれている場合にクリックしたユーザー数クリック率:クリック÷インプレッション数インプレッション数:あいさつメッセージが表示された総回数クリック: リンクが含まれている場合にクリックされた回数あいさつメッセージの設定の仕方について詳しく知りたい方は「「あいさつメッセージ」とは?例文テンプレート」をご確認ください。リッチメニューリッチメニューでは、アカウントのトークページを開くと目立つ場所にあるリッチメニューの各エリアのクリック数や表示数、クリック率などが詳細に確認できます。これを確認することで顧客の行動パターンを理解し、メニューの最適化に役立ちます。インプレッション:リッチメニューの表示回数インプレッションユーザー:リッチメニューを表示したユーザー数クリック:各エリアをクリックした回数クリックユーザー:各エリアをクリックしたユーザー数クリック率:クリックユーザー÷インプレッションユーザーリッチメニューの機能について詳しく知りたい方は「最新版!飲食店集客におけるLINEリッチメニューの設定ガイド」をご確認ください。8.チャットチャットでは、手動応答と自動応答の両方のデータを分析することが可能です。手動応答(チャット)アクティブルーム:実際にチャットのやり取りが行われたトークルームの総数受信メッセージ数:顧客から受け取ったメッセージの総数送信メッセージ数:飲食店から顧客に送られたメッセージの総数自動応答(応答メッセージ)応答メッセージ数: 自動応答機能を通じて送られたメッセージの総数自動応答メッセージの機能について詳しく知りたい方は「最新!自動応答メッセージを使った飲食店繁忙期のLINE運用」をご確認ください。9.LINE VOOMLINE VOOMの分析は、「投稿」と「フォロワー」から確認できます。左バナーをクリックすると「Studio」という分析ツールの「投稿する」と「フォロワー」へとそれぞれ自動で遷移します。投稿インプレッション:投稿が表示された回数クリック数:投稿のリンクやボタンがクリックされた回数アクション:投稿に対するユーザーからの反応の総数コメント:投稿に対するユーザーからのコメントの数動画再生:動画が3秒以上再生された回数フォロワーここでは、友だち数とは別のフォロワーの増減を確認することができます。LINEアプリ内のSNSのようなLINE VOOMはメッセージでのやりとりとは別角度からの顧客との関係性強化につながります。この項目を分析で確認することで、投稿のパフォーマンスとフォロワーの動向を詳細に確認することが可能です。10.ツールクーポンこちらでは配信したクーポンの効果を多角的に分析することが可能です。経路:クーポンが表示された経路ページビュー:クーポンが表示された回数ユニークユーザー:クーポンを表示したユーザー数獲得ユーザー:クーポンを獲得したユーザー数使用ユーザー:クーポンを使用したユーザー数ページビューやユニークユーザーなどは、顧客の利用環境によって重複してカウントされる場合があります。クーポンについて、詳しいメリットや設定方法については「LINEクーポン配布で集客!飲食店向け作成運用ガイド」をご覧ください。ショップカードショップカードが何枚発行されたか、またその使用率、そして特典チケットの発行枚数とそれが実際に使用された枚数を確認できます。また、ポイント別の使用ユーザー数を確認できます。例えば、特定のポイント数が多くのユーザーに付与されている場合、そのポイント数を目安にプロモーションを企画することができます。ショップカードについて、詳しいメリットや設定方法については「飲食店ポイント利用を電子化!LINEショップカード作成方法」をご覧ください。[その他]予約LINEを経由した予約数や来店数などを詳細に確認することが可能です。こちらはアカウントと予約サービスの連携が完了していないと確認することができません。来店組数:来店予定組数。これにはキャンセルとなった組数も含まれます。キャンセル組数:キャンセルの組数キャンセル率:キャンセル組数÷来店組数来店人数:来店予定人数LINE公式アカウントの拡張機能「LINEで予約」の具体的な設定手順については「「LINEで予約」飲食店完全ガイド-LINE公式アカウントで自動予約受付」をご確認ください。分析機能を見る時のポイントLINE公式アカウントの分析機能を活用する際、以下のポイントに注意していきましょう。・反映タイミング各分析項目には反映されるタイミングが異なります。例えば、友だちの属性情報は3日前の数値が表示され、クーポンは前日までの数値が翌日に反映されます。・表示されない分析情報20人以上の対象者がおらず19人以下の場合、情報が表示されないことがあります。・サービスとの連携特定の分析機能を使用するには、予約サービスなどとの連携が必要な場合があります。例えば、「予約」の数値を確認するためには、予約サービスと連携が完了している必要があります。・個別の分析の限界LINEの分析機能では、友だち全体のクリック数やインプレッション数は把握できますが、個別のユーザー情報(誰がクリックしたかなど)は分析ページでは把握できません。これらのポイントを踏まえ、LINE公式アカウントの分析機能を効果的に利用し、飲食店の集客と顧客エンゲージメントの向上を目指しましょう。終わりに本記事を通じて、LINE公式アカウントの各種分析機能の見方とその活用ポイントについて解説しました。例えば、友だちの属性分析を利用してターゲット顧客を特定し、メッセージ配信やステップ配信でカスタマイズされたコミュニケーションを展開することができます。また、クーポンやショップカードの使用状況を分析することで、顧客の需要を理解し、より効果的な店舗集客を企画することが可能です。LINE公式アカウントの分析機能を最大限に活用することで、飲食店は顧客との関係を深め、売上向上に繋げることができるでしょう。分析データは、常に最新のトレンドや顧客のニーズを反映するものです。それらを基に柔軟な戦略を練り、競合他社との差別化を図ることが今後のLINE集客の成功への鍵となります。飲食店のLINE公式アカウント運用を成功に導くために、分析機能をこれまで活用していなかった方はぜひ積極的に活用してください。