LINE公式アカウントとは、LINE上でビジネス目的の店舗や企業が友だちになった顧客とのコミュニケーションが取れるアカウントサービスです。顧客との接点を増やしたり、お得な情報をメッセージで発信したりするのに役に立ちます。この記事ではLINE公式アカウントの作り方と、ビジネスで活用するために重要な設定を解説します。LINE公式アカウントの作り方LINE公式アカウントの取得は実はとても簡単です。ここではビジネス目的でアカウントを作成するときの流れを3ステップで紹介します。ステップ1:LINE公式(ビジネス)アカウントを作成するまずはLINE公式(ビジネス)アカウントを作成しましょう。個人のLINEアカウントをベースにして作成することもできますが、ビジネス目的で運用するなら、LINE公式アカウントを新たに登録した方が使いやすくなります。アカウントの作成は、パソコンとスマホで簡単に登録できる方法が異なるのでそれぞれの流れを解説します。パソコンでのアカウント作成パソコンを利用する場合は、Web上でアカウントを作成します。まずはLINEヤフー for Businessのログインページにアクセスします。右上のメニューから「アカウント開設」を選びます。LINE公式アカウントから「LINE公式アカウントをはじめる」をクリックします。「メールアドレスで登録」を選んで、メールアドレスを入力しましょう。すると、入力したメールアドレスに登録用リンクURLが記載されたメールが届きますのでURLをクリックして認証を受けましょう。リンク先で「登録画面に進む」を選び、ユーザー名とパスワードを入力して登録するとLINEビジネスアカウントが作成されます。スマートフォンでのアカウント作成スマホの場合は、LINE公式アカウントアプリを利用すると便利です。App StoreまたはGoogle Play Storeからダウンロードしてインストールしましょう。アプリを起動して「メールアドレスで登録」をタップし、ビジネスメールを登録します。届いたメールを開いて「登録画面に進む」をタップします。そしてユーザー名とパスワードを入力しましょう。ステップ2:LINE公式アカウントを作成するLINEビジネスアカウントができたら、LINE公式アカウントを引き続き作成できます。パソコンとスマホでは手続きの流れが異なるのでそれぞれ紹介します。パソコンでのアカウント作成パソコンではLINEビジネスアカウントができたときに「サービスに移動」をクリックするとLINE公式アカウントの作成プロセスに入ります。会社名や所在地、業種などの必要事項を入力して利用規約に同意し、確認をクリックします。入力内容の確認で間違いがなければ完了をクリックします。パソコンでのLINE公式アカウントの作成が完了しました。スマートフォンでのアカウント作成スマホアプリでLINEビジネスアカウントを作成したら「サービスに移動」のボタンが表示されるのでそれをタップしましょう。そして、メールアドレスで登録・ログインを選び、「ビジネスアカウント」を選んでIDとパスワードを入力します。ログイン後に「アカウントを作成」を選び、会社名や業種、所在地などの情報入力をするとLINE公式アカウントを作成できます。ステップ3:ログインして管理画面を確認する最後にWebまたはアプリでログインすれば、LINE公式アカウントを運用できるようになります。LINE公式アカウントの初期設定の方法LINE公式アカウントを作ったあとは、初期設定をして運用準備を進めることが必要です。ここでは登録後にすぐにやっておくべき設定を解説します。アカウントの基本設定LINE公式アカウントの基本設定をしましょう。アカウントの設定は管理画面の「設定」から「アカウント設定」を選ぶと情報の公開や機能の利用について設定ができます。検索結果とおすすめにアカウントを表示するか、位置情報を利用するか、グループ・複数人トークへの参加を許可するかしないかといった設定項目があります。LINE VOOMでの宣伝をするかどうかも決められるので、LINE公式アカウントの運用方針に合わせて初期設定しましょう。プロフィールの作成LINE公式アカウントの「アカウントの設定」からは、プロフィールの設定ができます。プロフィールは、店舗や企業の基本情報を伝えるための大切なページです。ステータスメッセージや紹介文などのユーザーとのつながりを作るための内容だけでなく、営業時間や連絡先、住所などの情報も盛り込めるようになっています。通話やクーポンといったボタンを設置して、LINEを通して顧客とつながりやすくしたり、マーケティングすることも可能です。また「デリバリー・宅配」や「テイクアウト」といった飲食店の取り組みもパーツとして付けることができます。基本情報の入力やボタン配置の設定などをして、プロフィール画面を魅力的に仕上げましょう。「あいさつメッセージ」の作成「あいさつメッセージ」はLINE公式アカウントに独特のサービスで、友だち登録してくれたユーザーに送る自動メッセージを設定しておけます。テキストだけでなく写真やスタンプも送信可能で、登録のお礼にクーポンを送ることも可能です。3~5個の吹き出しで送信できるので、サービス内容や予約方法などについて分けてわかりやすく記載したあいさつメッセージを作成しておきましょう。アカウント認証の実施LINE公式アカウントはLINEによる認証を受けることで、LINEでの検索対象のアカウントとして認められます。LINE公式アカウントの認証をすると、友だち追加広告を出したり、アプリでLINEクーポンを出したり、LINE公式アカウントリストに掲載されるといったメリットがあります。請求書決済サービスのPaidの利用もできるなど、経営面でも有用性が生まれます。認証済みのLINE公式アカウントの作り方LINE公式アカウントは認証を受けなくても運用できますが、メリットが豊富で特に費用がかかることもないので受けない手はありません。LINE公式アカウントの認証を受ける流れを紹介するので、手続きを済ませておきましょう。管理画面で設定画面に移動LINE公式アカウントの認証はパソコンでもスマホでもできます。Webまたはアプリの管理画面で設定画面に移りましょう。「アカウント認証をリクエスト」を選択設定画面の「情報の公開」の項目に「認証ステータス」があります。まだ認証手続きが終わっていない場合には「未認証」と表示されているはずです。その下にある「アカウント認証をリクエスト」を選ぶと手続きができます。必要情報を入力して送信リンク先では店舗や企業について、住所や電話番号、業種などの入力が求められます。必須項目をすべて記入して送信すれば、アカウント認証の審査がおこなわれます。審査には5~10営業日がかかるので、アカウントを作成した時点で申請しておくとスムーズに運用を始められるでしょう。アカウント認証を受けるときの注意点LINE公式アカウントの認証を受けるときには注意点があります。以下の点を押さえて認証を進めましょう。アカウント名は変更できないLINE公式アカウントの認証を申請すると、アカウント名は変更できなくなります。店舗や企業などの名称を変更したときには、アカウントごと変更しなければなりません。もし今後お店の名前を変える可能性がある場合には、未認証のまま運用を続けていき、決まった時点で認証を受けるのもよいでしょう。使用できないアカウント名があるアカウント名は、社名や店名であれば問題が起こることはほとんどありません。ただ、個人を指し示すことが明らかなアカウント名は審査が通らないので注意しましょう。たとえば、自分の名前をそのままLINE公式アカウントでアカウント名に使うことはできません。業種によっては審査が通らないLINE公式アカウントでは禁止されている業種やサービスがあります。運営側が審査の過程で問題があると判断した場合には、その時点でアカウントが停止される可能性があります。例えば、相席居酒屋や出会い系のイベント会社、インターネット異性紹介事業などはLINE公式アカウントを利用できません。またアダルトなビジネスや、マルチ商法などの違法につながるビジネスも禁止されています。業種によっては、LINE公式アカウントを使うのが適していないこともあるので注意しましょう。本人確認が必要な場合があるアカウント認証では本人確認のために電話がかかってきたり、メールが送られてくることがあるので速やかに対応しましょう。主に入力ミスがあったときに本人確認がおこなわれます。例えば、氏名が名字だけだったり、会社名が記入されたりしていたときは本人に直接連絡して確認を取ります。メールアドレスが誤っていて連絡が届かなかった場合にも電話確認があります。連絡があったからといって審査が通らないわけではないので、落ち着いて対応していけば問題ありません。まとめこのようにLINE公式アカウントは、LINEビジネスアカウントを作成してメールアドレスでの認証を受けるだけなので簡単な作業となります。また、LINEヤフーによる認証を受けたアカウントの作り方も難しくはなく、ビジネス情報の入力をするだけで完了します。LINEで友だちを増やす方法は、リピーター獲得につながる魅力があります。LINE公式アカウントを作成して、積極的にマーケティングを展開していきましょう。