2020年11月から始まったLINE公式アカウントの「LINEで予約」機能。飲食店の予約受付がLINEアプリで完結するようになり、これまでよりも便利になりました。基本無料で簡単に設定でき、顧客管理や予約の取り扱いが容易になるため、飲食店などの集客に大きなメリットをもたらします。本記事では、「LINEで予約」の特長と基本的な設定手順、さらにその効果的な活用方法について解説します。LINE公式アカウント「LINEで予約」とは?「LINEで予約」はLINEアプリを利用して簡単に飲食店の予約ができるサービスです。飲食店はLINE公式アカウントを通じて24時間オンラインで予約受付ができ、最大10人までの予約が可能です。この機能には自動応答や予約管理、変更、キャンセル機能が含まれ、リッチメッセージやリッチメニューに予約フォームを設置できます。さらに、カレンダーを使ったシフト管理や接客担当者の自動振り分けなど、店舗運営を一元管理する機能も備わっており、集客だけでなくその管理まで効率的に行うことができます。「LINEで予約」メリット「LINEで予約」を導入することで生まれるメリットを以下にまとめました。24時間いつでも予約可能営業時間外でも顧客はLINEアプリを通じて予約が可能です。これにより、予約の取りこぼしを減らせます。予約のミス防止自動送信される予約完了やリマインドメッセージにより、顧客の来店忘れや当日キャンセルを防ぎます。店舗側もこれまで口頭での電話予約で発生してしまいがちだった人的ミスなどを減らすことができます。費用対効果基本的に無料で利用できます。また、「LINEで予約」を利用するとスタンダードプランよりもお得な飲食予約プランにアップグレードすることができます。スタンダードプランでは毎月16,500円で30,000通のメッセージを配信できますが、飲食予約プランでは、毎月19,800円で100,000通のメッセージを配信することができます。「LINEで予約」設定方法「LINEで予約」システムを活用するためのステップは以下の通りです。LINE公式アカウントの開設まずはLINE公式アカウントを開設します。具体的な作成手順については「LINE公式アカウントの作り方-初期設定からアカウント認証まで」をご確認ください。連携サービスに登録LINE単独では予約サービスは提供されていません。そのため連携サービスへの登録が必要です。提携サービスとしては「ぐるなび」「ヒトサラ」「Retty」「ebisol」などの飲食店予約サイトや、LINE予約に特化したシステム、顧客管理システムなどがあります。これらのサービスに登録し、連携を行います。LINE公式アカウントとの連携登録したサービスをLINE公式アカウントと連携し、LINE上で予約受付が可能になります。予約フォームの設置予約フォームをLINE公式アカウントに設置し、プロフィールやリッチメニュー、チャットを通じて予約受付できるようにします。この4ステップでにより、「LINEで予約」を設置できます。また、ショップカードやクーポンを発行する際に予約促進のアプローチを取ることも効果的です。「LINEで予約」活用時のポイント「LINEで予約」を効果的に活用するためにはいくつかポイントがあります。以下にまとめましたのでご参考にしてみてください。プロフィールの充実LINE公式アカウントのプロフィールが不十分だと、顧客が予約時に不安を感じる可能性があります。そのため LINE公式アカウントの作成時に、プロフィールの店舗情報(住所、電話番号、営業時間など)を正確に登録しておきましょう。友だち数を増やすLINE公式アカウントの友だちが多くないと、「LINEで予約」ができることを顧客に認知されない可能性があります。友だちを増やすための方法は「これからの飲食店集客!LINE公式アカウントで友だちを増やす戦略」をご確認ください。提携サービスの適切な選択提携サービスの機能と料金を比較し、店舗に最適なサービスを選びましょう。運用結果の分析LINE公式アカウントの管理画面にある「分析」ページから、「LINEで予約」による予約数・来店数などを分析することができます。定期的に分析することで、より効果的なアクションに改善できるように運用していきましょう。直前予約の対応直前予約が取りづらい場合は、電話での受付を併用し、柔軟な予約体制を構築しましょう。まとめ「LINEで予約」の導入により、顧客は手軽に予約可能となり、飲食店は集客と予約管理を効率化できます。また、LINEという日本で一番利用されているアプリでのコミュニケーション頻度が高まるため、顧客のエンゲージメント向上にもつながります。「LINEで予約」を最大限に活用することで、より効率的かつ効果的な飲食店集客を行っていきましょう。