LINE公式アカウントで電子版ポイントカードを配布紙にスタンプを押してポイントを貯めていくポイントカードは、これまで多くの飲食店で活用されてきました。しかし、会計のキャッシュレス化が進む昨今、顧客が財布を持たないケースも増えてきました。そのため、従来のような紙のスタンプカードでは、来店時に忘れたり紛失してしまうといったデメリットがあります。LINE公式アカウントでは、無料で利用できる「ショップカード」機能が提供されています。この機能は、物理的なポイントカードの代わりに、誰もが常に持ち歩くスマホ内でポイントを管理するシステムです。顧客はLINEアプリを通じてポイントを獲得・確認でき、飲食店側は顧客の来店データを把握することができるようになります。この記事では、LINE公式アカウントでショップカードを作成する方法や、それを活用する効果的な方法をご紹介します。ショップカードとは?まずは改めてLINE公式アカウントのショップカードとは何かご説明します。一言にまとめると、LINEアプリ内で管理できる電子版ポイントカードです。顧客は自身のスマートフォンでQRコードをスキャンするだけで、簡単にポイントを獲得できます。紙のポイントカードを持ち歩く必要がなく、その他にも多くのメリットがあるため、飲食店での利用が広がりつつあります。機能は主に以下の4つです。ショップカードの機能1.ポイントを貯める顧客は、店舗で発行されるQRコードを読み取ることでポイントを獲得できます。ゴールまでのポイント数は1〜50ポイントの間で自由に設定可能です。2.「 特典チケット」と交換貯まったポイントは、特典と交換することができます。特典は「特典チケット」として顧客に配信され、自由に設定することが可能です。(例:ドリンク無料チケットなど)3. 使用状況の分析発行したショップカードは、分析機能を利用して改善を行うことができます。発行済みのカード数や付与したポイントの合計、特典の使用率などを確認します。4. ランクアップカードポイントがいっぱいになった際に、次に渡すショップカードも作成することもできます。これにより顧客を飽きさせず、継続的な来店へつなげることが出来ます。このようにLINEショップカードを設定することで、様々な機能を利用することができます。メリットLINEショップカードを導入することで、多くのメリットが生まれます。1. ペーパーレス誰もが常に持ち歩くスマホ内でポイントを管理するようになるため、忘れたり紛失する事態を防ぐことができます。また、紙のポイントカードの印刷にかかるコストが不要となります。2. 友だち数の増加ショップカードの利用者は自動的にLINEの友だちに追加されるため、ショップカードの発行枚数が増えれば必然的にアカウントの友だちを増やすことができます。これにより、普段発信するメッセージを見てくれる顧客が増えるため、LINE公式アカウント運用によるプロモーション効果に加速がかかります。3. 顧客の把握と分析顧客の来店頻度をデジタル上で把握することができます。また、ショップカードを通して顧客の利用状況の分析も可能になります。数字を定期的にチェックして、より効率的にショップカードを配布したり、交換できる特典チケットをより効果的なものに改善していきましょう。5.無料で作成可能ショップカードの運用には基本的に料金はかかりません。従来のように紙の印刷代金もかからないため、コストパフォーマンスの高さも魅力のひとつです。このようにLINE公式アカウントでショップカードを作成することで、効率的かつ効果的に顧客のエンゲージメントを高め、リピーターを増やすことができます。ショップカードの作り方いよいよLINE公式アカウントのショップカードを実際に作ってみましょう。このセクションではショップカードの作り方をご紹介します。LINE公式アカウント管理画面のサイドメニューから「ショップカード」を選択します。「カード設定」からカードの各種設定を行っていきます。デザイン:背景画像をアップロードするか、用意されているデザインから選択します。ゴールまでのポイント数:1〜50ポイントまで設定可能です。ゴール特典:特典チケットを選択、または新しく作成します。ポイント特典:ゴールに到達する前の途中段階で、特典を作成する場合は該当するポイント数と途中で配布する特典チケットを選択します。カード有効期限:有効期限を設定します。有効期限の通知:有効期限の前に通知するタイミングを選択します。カード取得ボーナス:ショップカード取得時に付与する、初期ポイントを設定します。ポイント取得制限:不正なポイント取得を防ぐため、利用制限を設定します。利用ガイド:顧客のための利用ガイドを分かりやすく作成します。すべての設定が完了したら、「保存してカードを公開」をクリックして、ショップカードを公開します。また、一度公開したショップカードは内容を変更することは難しいため、必ず内容を確認してから公開するようにしましょう。ランクアップカードの作り方ショップカードを作成したら、それをゴールした顧客に案内する、ランクアップカードを作成することもおすすめです。作成はショップカードの編集画面の「保存してランクアップカードを作成」から作成します。デザイン:初回とは異なるデザインのカードを作成します。ゴールまでのポイント数:1〜50ポイントまで設定可能です。ゴール特典:達成時の特典を設定します。ポイント特典:必要に応じてポイント特典を設定します全ての設定を終えたら「カードを更新」をクリックして完成です。ランクアップカードを導入することで、顧客は初回のショップカードゴール達成後に新しいカードに進むことができ、さらに継続的なリピーターの創出に繋がります。配布方法の例ショップカードを作成したら配布していきましょう。最後により多くの顧客に配布する方法をご紹介します。・店内にQRコードのPOPを掲載する店内の各テーブルなど目立つ場所にQRコードが印刷されたPOPを設置し、顧客が気軽にポイントを獲得できる環境を作ります。その他にもレジ前に設置して、お会計時に案内することも効果的です。・メニューにQRコードを記載するQRコードをメニューの余白に記載することで、注文する前や料理の待ち時間に読み込んでくれます。またその際は、メニューを手渡す時にショップカードの利用方法や特典を説明することがおすすめです。・SNSなどオンラインで配布するショップカードのQRコードをオンライン上で掲載することで、来店したことのない顧客にも認知してもらうことが出来ます。掲載場所の例としては、お店のホームページやSNSなどが挙げられます。・リッチメニューに設置する作成したショップカードをリッチメニューに配置設定することも効果的です。リッチメニューはアカウントのトーク画面に常に表示されるため、既存の友だちの利用率が高くなることが期待されます。リッチメニューの設定方法については「最新版!飲食店集客におけるLINEリッチメニューの設定ガイド」をご覧ください。・リンクをメッセージで配信するLINE公式アカウントの通常のメッセージでショップカードのURLを配信します。直接リンクをクリックしてカードを取得できます。これらの方法を組み合わせてより多くの顧客にショップカードを届けましょう。効果的に配布していくことで、リピート率の向上や新規顧客の獲得が期待できます。まとめこの記事では、LINE公式アカウントのショップカードの機能や作成方法、また効果的な配布方法についてご紹介しました。LINE公式アカウントのショップカードは、紙のポイントカードのデメリットを解消して、これからの飲食店集客に大きく貢献します。デジタルのメリットを最大限に活用し、顧客のエンゲージメントを向上させていきましょう。