飲食店集客を促進させるLINEのリッチメニューLINE公式アカウントは、常に伝えたい情報や強調したいメッセージを常に目に触れる場所に設置することが無料でできます。これをリッチメニューと言い、飲食店集客に活用することで集客効率が格段にアップします。本記事では、リッチメニューの基本的な概要から、その設定方法や画像作成の手順、さらには効果的な活用方法について詳しく解説します。リッチメニューでLINE公式アカウントの運用効率を高め、集客活動をより効果的にしていきましょう。リッチメニューとはリッチメニューは、アカウントのトーク画面を開いた際の最下部に固定表示される、カスタマイズ可能なメニュー機能です。このメニューのリンク先をLINEクーポンや予約ページ、自社ホームページなどに設定することで、顧客をそのページに誘導できます。リッチメニューはPC版LINEでは表示されないため、スマートフォンでLINEを使用する顧客が見ることができるメニューとなります。またこの機能はLINE公式アカウントの料金プランに関わらず利用可能で、無料のフリープランでも使用できます。LINE公式アカウントでは、似た名前の「リッチメッセージ」という別の機能も提供されていますが、これは別の機能です。リッチメニューがトーク画面下部に常設されるのに対し、リッチメッセージは他のメッセージと同様に時間の経過と共に画面から流れていきます。メリットリッチメニューには、作成することで様々なメリットが生まれます。ここからはそのメリットをご紹介します。・顧客をページへ誘導しやすくなるリッチメニューはLINEのトーク画面下部に固定されているため、顧客がトーク画面を開くたびに目にすることができます。そのため普段の流れてしまうメッセージよりも、クリックしてもらえる可能性が高まります。例えば、予約ページやクーポンへのリンクを配置することで、顧客自ら来店するためのアクションを起こしやすくなります。また、トーク画面の大きな部分を占めるため、季節感あるデザインやブランドイメージを押し出すことで、さらに顧客の関心を引くこともできます。・複数の導線を設置できるリッチメニューでは、最大6つのリンクを設定でき、ユーザーにスムーズな導線を提供できます。例えばクーポンや自社サイト、SNSなど多様なコンテンツへ誘導できるため、顧客に多角的なアクションを促進することが可能です。顧客のサービス利用や来店のきっかけを増やすことができるため、新メニューやクーポン情報などのプロモーションを併用する場合にも有効です。・メッセージ通数を節約LINE公式アカウントはプランによってメッセージ通数が限られているため、節約しながら多くの情報を伝えることができます。LINE公式アカウントの料金プランについては「LINE公式アカウントの料金-無料で利用可能?」をご確認ください。たとえば、一度告知したキャンペーンを顧客に再度認知してもらいたい時におすすめです。リッチメッセージで常に顧客の目に留まりやすい場所に配置することで、メッセージ通数を節約しながら認知してもらえるようにすることなどができます。このようにリッチメニューは、多くのメリットを持っています。飲食店集客において、これらのメリットを最大限に活用して顧客の来店を促していきましょう。効果的な活用例実際にリッチメニューを設置する際に、まずはどんな情報を設定したらいいか決めましょう。例として以下のような情報がおすすめです。・割引クーポンやショップカード割引クーポンやショプカードをリッチメニューで設置し、予約やリピート率を高めます。LINE公式アカウントのクーポンやショップカードは、LINE友だち限定の特典であるため、顧客にその飲食店と友だちでい続けるメリットを感じてもらうことができます。クーポンやショップカードの作り方については「電子クーポンを発行する方法!LINE公式アカウント活用術」をご覧ください。・予約ページへ直接誘導リッチメニューから他ページへの直接リンクを設定し、顧客のアクションを促進します。例えば、予約ページや予約先が記載してある自社ホームページなどを設置することで、気軽に予約しやすい動線を作ります。これは「LINEで予約」も設置可能です。LINEひとつで予約が完結する自動予約システム「LINEで予約」の始め方については「「LINEで予約」飲食店完全ガイド-LINE公式アカウントで自動予約受付」をご覧ください。・新メニューやイベントの告知新メニューやイベントなど期間限定の情報を掲載すると、顧客に伝えたい情報を効率的に伝えることができます。リッチメニューはデザインを変更できるため、期間に合わせてデザインを変更していきましょう。・飲食店の基本情報自社ホームページや店舗メニュー、また営業時間やアクセス、電話番号を設置することもおすすめです。飲食店の基本情報が分かりやすい場所に掲載してあることによって、顧客の来店のハードルを下げることができます。このように、設置する情報は主に「売上につながる情報」や「ユーザーが知りたい情報」などを選定すると効果的です。どんな配置やデザインが効果的か検証したい場合は、いくつか作成しておいて、それぞれ期間を絞って各リンクへの流入数やクーポン利用数を分析することで、より効果的な運用が可能となります。次のセクションでは、実際にリッチメニューを設定するための具体的な作成方法を見ていきましょう。作成方法以前はWeb版管理画面からでしかリッチメニューを作成できませんでしたが、2020年10月以降、管理アプリからもリッチメニューの作成が可能となりました。ここからはそれぞれでの作成手順をご紹介します。・Web版管理画面で作成する場合Web版管理画面で作成する場合は、事前に準備した自作の画像を設定することも可能です。ブランドイメージをトーク画面の全面に押し出したい場合は、Web版管理画面作成することがおすすめです。ステップ1: リッチメニューの新規作成LINE公式アカウントの管理画面「LINE Official Account Manager」から、左側のメニューにある「トークルーム管理」の「リッチメニュー」で新規作成していきます。ステップ2: 表示設定「タイトル設定」管理用のタイトルを設定します。これは顧客には表示されませんが、運用側として複数のリッチメニューを管理しやすくするため、適切な名前をつけることが重要です。「ステータス」表示するかどうかをオンオフ切り替えします。「表示期間」リッチメニューが表示される期間を設定します。新メニューやイベントなど期間限定の情報を設定したい場合などに便利です。「メニューバーのテキスト」リッチメニューの下部に表示されるテキストを設定します。ここには顧客にとって直感的に理解しやすい文言を設定しましょう。「メニューのデフォルト表示」顧客がアカウントのトーク画面を開いたときに、リッチメニューをデフォルト表示させるかどうか選びます。ステップ3: コンテンツ設定「テンプレートを選択」から利用するテンプレートを選択します。サイズは大小あり、それぞれ異なるレイアウトが用意されています。大きいサイズは顧客の目を惹くことができ、小さいサイズはトーク画面とのバランスを保つことができます。そこから選択したテンプレートに合わせて、情報に合った背景画像をアップロードします。この時、画像はテンプレートサイズに合わせる必要があります。サイズが合わない場合、適切に表示されない可能性があります。またアップロードする形式は、JPEG、JPEG、PNGで、ファイルサイズは1MB以下にする必要があります。「アクション」から各タイルの動作を選択します。「リンク」「クーポン」「テキスト」「ショップカード」「設定しない」から、適切なアクションを割り当てます。ステップ5:最終確認と保存全ての設定を終えた後は、作成したリッチメニューを保存します。保存後も再編集は可能です。・管理アプリで作成する場合管理アプリから作成する場合は、LINE公式アカウントが準備したデフォルト画像を使用できます。ここからはアップロードする画像を自作せずとも簡単にリッチメニューを作成できるアプリ版の方法をご紹介します。ステップ1: リッチメニューの新規作成管理アプリで「リッチメニュー」を選択し、「作成」をタップして新規作成を開始します。ステップ2: コンテンツ設定「テンプレートを選択」からテンプレートのサイズを大小から選び、表示したい内容に合わせてレイアウトを選択します。「背景画像をアップロード」から、テンプレートに合った背景画像を選択します。デフォルト画像を利用する場合は、利用目的に合った画像を選択しましょう。もちろん自作の画像をアップロードすることもできます。自作する際はテンプレートサイズに合った画像をアップロードしましょう。ステップ3: アクション設定枠の各部分にアクションを設定します。「リンク」「クーポン」「テキスト」「ショップカード」「設定しない」から選びましょう。リンクとクーポンのアクションには、20文字以内でアクションラベルを入力します。ステップ4: 表示設定「タイトル設定」管理用のタイトルを設定します。これは顧客には表示されませんが、運用側として複数のリッチメニューを管理しやすくするため、適切な名前をつけることが重要です。「表示期間」リッチメニューが表示される期間を設定します。新メニューやイベントなど期間限定の情報を設定したい場合などに便利です。「メニューバーのテキスト」リッチメニューの下部に表示されるテキストを設定します。ここにはユーザーにとって直感的に理解しやすい文言を設定しましょう。「メニューのデフォルト表示」顧客がアカウントのトークルームを開いたときに、リッチメニューをデフォルト表示させるかどうか選びます。ステップ5:最終確認と保存作成したリッチメニューを保存して完了です。この手順に従って、Web版管理画面と管理アプリそれぞれからリッチメニューを簡単に作成できます。デザインと文言を適切に設定し、顧客の関心を最大限に引き出すリッチメニューを作成しましょう。まとめここまでLINE公式アカウントのリッチメニューについてご紹介しました。トーク画面をを開くたびに訴求したい情報を顧客に意識づけることができるため、多くのメリットを生み出すことができます。特に予約やクーポンなどは、設置することでその飲食店と友だちであり続けるメリットを顧客により強く感じさせ、来店意欲を向上させることができます。無料で設定できるので、LINE公式アカウントを持つ飲食店はぜひ作成してみましょう。